陰陽師!

本日3月29日(日)は塾はお休みです。

本当は一部授業をする予定でしたが、

政府や埼玉県からの 不要不急の外出は控えて下さい の要請

雪が降るとの予報

で、中止にしました。

朝起きると雪ががっつり降っていて、休みにしてよかったなと。というか、明日、バイクで仕事いけるかな…と不安です。

一方で、小学生の息子は雪で遊べてご満悦。小さい公園、貸し切りで遊んできました!

 

さて、昨日の新中3の古典の授業で、陰陽師の話をしました。

彼らに今回出したのが、平成29年度の北辰テストの過去問。

平安時代。ある皇族の男性(親王)が、庭園の築山に、三尺(90センチくらい)の、貴族の格好をした精霊を見る。それが度重なったので、陰陽師に相談した。陰陽師が占ったところ、銅でできた器が地面に埋まっていて、それを掘り出して供養しなさいと。実際にそうすると、精霊は出てこなくなったーといった話。

生徒たちには小説「陰陽師」の話も抜粋して読ませました。安倍晴明という、実在した陰陽師の話。「今昔物語集」などに、彼について書かれたエピソードがいくつかあり、作者の夢枕獏さんが、それを小説に仕立ててくれています。

〇花山天皇が頭痛で苦しんでいて、これはただ事ではない、「晴明を呼べ」と。晴明が占うと、「どうやら帝(みかど)の前世に関わる出来事が原因で…」晴明のおかげで、頭痛の原因は取り除かれます。

〇歴史でも学ぶ藤原道長も。ある寺のお堂に祈祷に通っていたら、飼っていた白犬が異変に気付き、道長を止める。これはただ事ではない。「晴明を呼べ」となり、晴明「これは道長様を狙う呪いでございます。危ないところでした」と。晴明が原因を突き止めると、政敵である藤原兼平の一族の者が芦屋道満(あしやどうまん)という陰陽師を雇ってやらせたことだとわかります。

道満が「あの白い犬はお主のしわざか?」と問えば

晴明は「はい、私が道長様に献上したものです」と答える。白い犬には魔を祓う力があるのだとか。

 

こうしたエピソードから、

〇平安時代、生き霊や呪い、鬼や化け物などの存在が普通に信じられていた

〇そうした物の怪(もののけ)の類から身を守るため、やんごとなき人々は「陰陽師」の力を頼りにしていた

ことがわかります。

紫式部、清少納言、小野小町など、平安の女性が本名を隠していたのは、「丑の刻参り」などの呪いを恐れていたことも一因。

 

で、ナイスタイミングで、本日夜9時からテレビドラマ「陰陽師」が放送されるので、生徒たちには「見ておくように!」と話しました。貴族の服装ー男性の束帯や狩衣、女性の十二単。移動に使った牛車(ぎっしゃ)。建物や、平安京の雰囲気も味わって欲しい。主演は佐々木蔵之介さんです。

ちなみにフィギアスケートの羽生弓弦選手の勝負曲は映画「陰陽師」から。こちらは狂言師の野村萬斎さんが主演。羽生君の指を立てるポーズは、陰陽師が呪(しゅ)を唱えるときのもの。色々知識がつながると楽しいですね。

 

これから高校生になる子には、小説「陰陽師」をぜひおすすめしたい。

主人公の安倍晴明と、源博雅が平安京で起こった怪異を解決していく、シャーロックホームズにも似た「バディもの」で、大変読みやすいです。

がっつり世界観に浸りたい人は、長編「陰陽師ー生成り姫」がおすすめ。傑作!

 

といった感じで、授業では生徒たちの知的好奇心を刺激しながら話を広げています。古典は高校に入ってから苦労する人が多いので、早くから興味を持って親しんでほしいと思っています。