人権についてと論語

中3の教科書で「論語」を勉強しています。

有名な「学びて時にこれを習ふ~」ですね。その中に

学びて思わざれば則ち罔(くら)し。思いて学ばざれば則ち殆(あやう)し。

(知識を学んでも、自分でよく考えないと道理に明るくなれない。自分の考えだけに頼って知識を得ないと、独断に陥って危険である)

というのがあります。これを読んでふと思ったのが、

人権作文

というやつです。

毎年夏休みになると、中学生の宿題になるのがこれ。生徒たちに話を聞くと、

「何を書いていいかわからない」

という声が多いです。

そりゃそうだなと思います。彼らが公民で「人権」について学ぶのは中3の2学期。また、歴史でもそこまで深く学ぶ機会はないわけで…何も知らない子に「人権」を考えさせるのは無理があるなあと常々思います。

さて、中3の歴史ではそろそろ「大正デモクラシー」をやります。

大正時代になって、日本の人々が

「俺たちにも人権があるんだ」 「我慢しなくていいんだ」 「みんなで声を上げようぜ!」

となった一連の動きですね。

◎女性運動 平塚らいてうさんの雑誌『青踏』で「原始、女性は太陽であった~」が1911年

◎労働争議 「賃金増額!待遇改善!」 第1回のメデーが1920年

そして、有名なのが「同和問題(部落差別)」で

◎全国水平社結成が1922年 今年でちょうど100年。読売新聞に特集記事が載ってました。

でもね、これをまんま教えてもつまらないし何も頭に入らない。必要なのは、具体的なエピソードですよね。

授業ではこんな差別があった~って挿話をいくつか用意します。

 

また、当塾では読書を推奨していますが、人気のライトノベルにも「差別」が世界観の中に取り入れられていることがあります。

【ありがちな設定】

主人公の青年が異世界に転生した。

その世界では獣人(耳が頭の上についてて、しっぽが生えてる感じの人)が差別されていて、奴隷として扱われている

別世界の住人だった青年には差別意識がなく、公平に接することができて、次第にその姿勢が周囲を変えていく

とまあ、いったものです。

たとえライトノベルでも、読書体験が豊富な子は「ああ、前に読んだ話と重なる部分がある…」と無意識に考えられるため、理解や納得が早いのではないかと思います。